旧都城市民会館の点群ビューアーをUpしました!
こんにちは。mirakoです。
先日、宮崎県の「旧都城市民会館」(1966.菊竹建築事務所)がとうとう解体工事が着手されたようです。
解体直前に、gluonさんのクラウドファウンディングでの呼びかけにより、デジタルアーカイブプロジェクトが発足されました。
日頃より、点群データ活用を試みていたところでしたので、わずかながらご支援させて頂き、スキャンデータを頂くことができましたので、UE4で作成したビューアをダウンロードして遊べるようにしました!
今回このブログでは、プラグイン開発についての技術解説はしませんが、今後ソースコード公開の準備も進めてますので、そちらはしばらくお待ちください。
今日のmenu
- 提供された点群データ
このデジタルアーカイブプロジェクトの詳細については、ぜひこちらのFUKUKOZYさんの記事を読んでいただけると、クラウドファウンディングからの経緯がとってもわかりやすいです。
https://note.mu/fukukozy/n/n8cf338c897ea?creator_urlname=fukukozy
ダウンロードはこちらから
提供された点群データ
gluon様より提供頂いたデータは、以下の3種類でした
動作環境: Windows10 GTX1060以上でお願いしたいです。
EXEになっていますので、UE4をインストールする必要はありません。
使用方法
2つのパッケージをご用意しました。どちらも使用した点群データは同じで、操作方法が異なります。ゲーム性は一切ありませんので、ごめんなさい。
歩き回ってください。時々、コリジョンが判定できず落ちるかもしれません。
最後に・・・プラグインの今後
点群インポート作業はこちらです。カットしてますが、実際は7分くらいです。
現在、プラグインについてはドキュメント等を用意しているところです。マーケットプレイスに出すとなると、英語ドキュメントという壁が・・・。
いづれ公開できるように進めておりますので、お待ちください。
建築、土木関係の方で、コンテンツ開発のご依頼は、お気軽にお声かけください!
mirako
UE4でOculus quest!
Oculus GoのTemplateですが、ようやくUE4.21, 4.22にも対応しました。
— まめお@技 (@PaperSlothTech) May 30, 2019
Oculus Questでも動作するようですので、手元にあるよって方は試してみていただければと思います。
UE4.20までは問題なく動作しますが、UE4.21以降はエラーが出る可能性があるのでreadmeをご覧ください。https://t.co/CxJn2VtLER
UE4のSun Position Calculator Pluginを使って太陽をスライダーで動かす
こんにちは。natsumikanです。
先日、UE4で点群を1億点まで描画できました。
ここでは点群の描画ではなく、このプロジェクトで使用している「Sun Position Calculator Plugin」についてお話したいと思います。
「Sun Position Calculator Plugin」は、緯度・経度・日時等から、太陽の位置をシミュレーションできるプラグインです。
とりあえず完成したのがこれ👇
UE4のSun Position Calculator Pluginを使って日照シミュレーションをやってみました。
— natsumikan@磯野 (@isononatsumikan) March 12, 2019
Sun Position Calculator Pluginの使い方はブログで!https://t.co/rHXlnGvKFe#xRArchi #デジタル芸大#点群 #UE4 #UE4study #pointcloud
データ提供元
gluon @gluontokyo
東京藝術大学 金田充弘研究室 pic.twitter.com/yU6JNHQVOS
やり方をざっくりですが説明します。
慣れてる人はドキュメント読めばわかると思います。
UE4 4.21から追加された「Sun Position Calculator Plugin」を使用します。
・プラグインを追加します。
・追加したらコンテンツブラウザに出てくるので、レベルに配置。
「出てこない~」って人は、コンテンツブラウザの「表示オプション」を確認してみてください。
・「BP_SunPosition」をレベルに配置したら、詳細パネルで【緯度・経度・タイムゾーン・日時・時間】を入力。
とりあえずここまでやったら、こんな感じになるはず
Sun Position Calculator Plugin
じゃぁこれを、プレイ中にできるようにしていきます。
・「Light Source」をム―バブルに。
・スライダー用のウィジェットを新規に作る。
わからない人はココ見て→Unreal Engine | UI を作成し、表示する
・スライダーを追加する。(Slider_51)
スライダーの時間は好きな時間でOK。今回は9:00am~22:00pm。ただのテキストです。
次はグラフ
最終的にこうなる
イベントConstruct
Actor Classは「BP Sun Position」に。
On Value Changed(Slider_51)
On Value Changed(Slider_51)はデザイナーでスライダーの詳細パネルからイベントを追加。
MapRangeClamped
MapRangeClampedは
In Range A~In Range Bの範囲にあるValueをOut Range A~Out Range Bに変換するというノード。
今回はスライダーの0.0~1.0を9.0時~22.0時に変換という感じ。
ウィジェットはこれでOK!
レベルブループリントにウィジェットを表示させるBPを追加したら完了!
ぜひ試してみてください~。
【東京藝術大学 点群データ提供元】
gluon @gluontokyo
東京藝術大学 金田充弘研究室
#デジタル芸大
UE4で点群を描画できた!
こんにちは。mirakoです。
最近はAutodeskさんのコラム効果でしょうか。ブログのアクセスが増えて嬉しいです。
もっと技術情報を出したいところですが、今日はひとつご報告。
数か月間に渡って、弊社S氏が開発中の「UE4点描」を公開しました。
点群の中を軽快にかけめぐるナイト君です。ナイト君はepicアセットストアで購入しました。
動画をYoutubeにて公開しています。
FPSは現状これくらい。使用ビデオカードはGTX1080です
渋谷地下3Dデータとは、渋谷駅の地下を縦350メートル、横400メートルにわたって、3Dレーザー計測された点群データです。実際には3,393,867,155点。33億!?
そんな大きな測量データは使用したことが無いです(汗)
その間引いたデータが、以下のサイトでptsで公開されています。
3D都市データの公開 - OPEN DATA | 3D City Experience Lab.
公開データは
私たちのシステムでは、256x256点のブロックにして437個使用したので、
今後はもっと大きなデータで実証実験をしながら、UIやVRモードの対応をしていきます。
現時点での機能
- PTS変換モジュール
- 点の大きさをランタイムで変更
- 点の色を調整
- LOD機能
OculusGoでも実験的には描画できているのですが、速度の問題や、コントローラの調整がまだ解決していません。
今月の社内勉強会で、詳しい内容と今後の課題を説明します。
【第18回定期社内勉強会:UE4点群活用】
ナビゲータ:UE4エンジニアS氏
日時:2/28(木)16:00~18:00
場所:弊社
今回は取引企業様、パートナー様に限定しておりますので、了承くださいませ。
当面は現場の案件で実験していきますが、点群データ公開していいよ!という協力企業様、機関様などありましたらお気軽にご一報くださいませ。
今回、開発のきっかけとなったのは、Twitterでの技術交換やxRArchiメンバーみなさんのおかげです。
Unityで「点描」を実現するさまを拝見させていただいて、これは弊社の敏腕エンジニアS氏なら、UE4でも出来る!と確信しました。(自分がやるわけじゃないのに偉そうw)
ご助言いただいた龍さん、ありがとうございます。
デジタル芸大、ほんとに美しいです!
龍 lilea on Twitter: "ノイズの豊田啓介さんの取り組まれている #デジタル芸大 プロジェクト。そちらに参画させてもらっていて。
ではでは、点群に関しては、また別の情報の場を検討していますので、しばらくお待ちくださいませ。
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
2018年も、たくさんの方に支えていただきました。
北九州イノベーションギャラリーでの自主作品コンテンツの発表に始まり、Tooさんでのセミナー登壇、7月から始まったAutodeskコラムの執筆活動と、OUTPUTにあわただしく走り回ったような気がします。
周囲の方が、そういった機会に気にかけてくださり、声をかけて頂くことが、何より嬉しく、出会いの多い1年でした。
その一方で、通常業務に追われ、新しいUE4の開発が思うように進まないもどかしさもありました。
これまでどおり、パース業務も大切ですが、ゲームエンジンや新しいテクノロジーを使って、どうやって建築業界の問題を解決していくか、人と街をつなげられるか、を引き続き考えて、提案型のコンテンツ開発を続けていきたいと思います。
少しづつですが、2015年ごろから種まきしていた活動が、VR時代に後押しされて、進みはじめた感触があります。
2019年は何かしら、建築におけるゲームエンジン活用を発表できるように計画を進めておりますので、楽しみにしていてください!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
スタジオ・デジタルプラス 代表 大橋ユキコ